【お叱りの声として正直に】

襖の張替工事で起きてしまった失敗事例と、その後の対応について

壁紙専門店YSでは、

「心地よい空間で豊かな暮らしをするために」

という想いのもと、日々施工を行っています。

しかし、どれだけ注意を払っていても

100％完璧な工事だけが続くわけではありません。

今回はあえて、

襖の張替工事で実際に起きてしまった失敗事例と、

その後どのように対応し、最終的にどう収めたのかを正直にお伝えします。

■ 今回起きてしまった内容（お叱りを受けたポイント）

今回の工事は、和室の襖の張替工事でした。

施工直後、お客様からいただいたご指摘は以下の点です。

• 襖紙に波打ち・シワが出てしまった

• 引きで見ると、ピンと張れていない部分が目立つ

• 下部に特にヨレが集中して見える

写真をご覧いただくと分かる通り、

本来きれいにピンと仕上がるべき襖が、

部分的に浮いてしまっている状態でした。

👉 これは完全にこちらの施工不良です。

言い訳の余地はありません。

■ なぜこのような失敗が起きたのか（原因）

今回の原因は、複数の要因が重なっていました。

• 下地（既存の襖）の状態が想定以上に悪かった

• 糊の吸い込みムラが出やすい状態だった

• 施工時の判断が甘く、

  **「一度下地処理を入れるべきだった」**ところを

  そのまま張ってしまった

結果として、乾燥後にシワ・ヨレが顕著に出る仕上がりとなってしまいました。

■ お客様への対応とアフターケア

施工後お客様からご連絡をいただいた後、

すぐに現地を再確認させていただきました。

その上で、

• 施工不良をこちらで認めること

• 費用は一切いただかないこと

• きちんと直した状態でお引き渡しすること

をお伝えし、全面やり直しの対応を行いました。

■ その後の再施工で行ったこと

再施工では、以下を徹底しました。

• 襖紙をすべて剥がす

• 下地の浮き・段差をしっかり補修

• 必要な部分は下張り処理を追加

• 糊の量・乾燥時間を再調整

• 仕上がり確認を通常以上に時間をかけて実施

結果として、シワ・ヨレのない、きれいな襖に仕上げることができました。

お客様にも最終確認をしていただき、

「最初は残念だったけど、ちゃんと対応してくれて安心しました」

とのお言葉をいただけたのが救いでした。

■ 再施工では何を変えたのか

今回の再施工では、

**「同じ環境で張り直さない」**ことを最優先に判断しました。

お客様は在宅中で、室内ではどうしても暖房を使用する必要があったため、

▶ 襖を一度すべて撤去

▶ お客様宅での施工は行わず

▶ 倉庫に持ち帰り、環境を整えた上で張替

という方法を取りました。

温度・湿度をコントロールできる環境で施工することで、

• 糊の乾き方を安定させる

• 襖紙の水分が均等に抜ける

• シワ・ヨレのリスクを限りなくゼロにする

ことを目的としました。

結果、

張り上がり・乾燥後ともに問題のない仕上がりを確認できました。

施行後写真をい入れる

■ 同じ失敗を防ぐために決めたルール

今回の反省を踏まえ、

壁紙専門店YSでは襖・障子の張替工事において

以下のルールを改めて徹底することにしました。

✔ 暖房が効いた室内では施工しない

特に冬場は、

• 暖房の風

• 急激な乾燥

が、襖紙や糊に大きく影響します。

在宅で暖房が必須な場合は、

• 暖房を切れるタイミングで施工する

• もしくは、倉庫・工場での張替を提案する

無理にその場で施工しない判断を、

最優先するルールとしました。

■ お客様へのアフター対応について

今回、一番大切にしたのは

お客様のご負担をできるだけ減らすことです。

• 施工不良については、こちらから謝罪

• 状況確認から張替日程までをスピーディーに対応

• 費用は一切いただかず、全面やり直し

「いつ直るのか分からない」という

不安な時間をできるだけ短くすることを意識しました。

結果的に、

「最初は残念だったけど、対応が早くて安心しました」

というお言葉をいただくことができました。

■ 失敗から学び、次につなげるために

今回の件は、

正直に言えば「起きてほしくなかった失敗」です。

ですが、

• なぜ起きたのか

• どう対応したのか

• どう再発防止するのか

ここまで向き合ってこそ、

専門店としての価値があると考えています。

壁紙専門店YSは、

良いことだけでなく、

反省点も正直にお伝えしながら

より良い施工を積み重ねていきます。